こんにちは。今日は3食のうち2食がうどんのSayakaRadioです。
私は家で作る時は断然、生じゃなく冷凍うどん派です。
あのコシの強さは本当に素晴らしい技術です。
さて、うどんのことはまた別で取り上げるとして笑。今回は
ミュージカル”RENT” から “I’ll cover you” をご紹介します。
まだ聴いたことがない方は、下記のYouTubeリンクを再生しながら読んでみてください↓
【★プチ解説★】伝説的ミュージカル “RENT”
ミュージカルRENTをご存知でしょうか。
RENTは1996年にオフブロードウェイで初演され、その後12年間のロングランを記録しました。
世界中に熱狂的ファンを持つ大大大人気の伝説的ミュージカルです。
RENTが伝説的と言われる理由
RENTを制作したのは脚本家、作曲家のジョナサン・ラーソンです。
![](https://assets.playbill.com/editorial/b081fbef419444088711c00b10303f46-jonathan-larson-hr.jpg)
ジョナサン・ラーソン
本来ミュージカルは作詞や作曲、構成や脚本など個々のプロが集まって作り上げることがほとんどですが、ジョナサン・ラーソンは作詞作曲脚本を全部担当。
なんとほぼ独力で7年の歳月をかけてこの作品を作り上げました。
この時点で既にカリスマ的要素は十分持ち合わせています。
彼の死と、そのタイミング
ミュージカルRENTとは切っても切れない印象的な出来事は、彼の急死。
彼はマルファン症候群からくる大動脈解離によって突如亡くなってしまいます。
そして亡くなった日はなんとRENT初演の前日。
やっとの思いでこぎつけたオフ・ブロードウェイ初演の前日に突如としてこの世を去ったのです。
作品をほとんど一人で作り上げたジョナサン・ラーソンが、初演前日に亡くなる。
これは関係者やファンとって、大変に重大でショッキングな出来事でした。
ですが彼のためにもミュージカルを成功させようと、彼の家族やRENT関係者の意向により初演の幕は開いたのです。
そこからのRENTの快進撃は凄まじく、演劇における最高の名誉であるトニー賞3部門、ピューリッツァー賞戯曲部門などを受賞。
「史上最も成功したミュージカル」と呼ばれたのです。
余談になりますが、彼の自伝をNetflixが映画化しました。タイトルは”Tick Tick…Boom!”です↓
![](http://honyakubeya.xsrv.jp/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/6551a6747efd93f6c24a2841d86985f0.jpg)
I’ll Cover Youは本物の愛の歌
RENTの劇中で歌われる”I’ll Cover You”。
これは私SayakaRadioが個人的に劇中で一番好きな歌です。
このミュージカルは、お金はなくとも夢を持つ若者たちが主人公です。
その中の2人の登場人物が歌っています。
詳細はネタバレになりそうな気がするので割愛しますが、簡単に言うと
不遇な環境でも思いやりを忘れずにお互いを支え合う、優しい若者二人の歌です。
【★和訳★】I’ll Cover You- RENT Cast
※SayakaRadioの解釈により訳したものです。
厳密に正しい訳というわけではございませんのでご了承くださいませ。
翻訳機で見かけるような不自然な文章は作りたくないため、意訳も織り込んでいます。
(なるべく脚色しないよう心がけています)。
[ANGEL]
Live in my house
I’ll be your shelter
Just pay me back
With one thousand kisses
Be my lover
And I’ll cover you
[エンジェル]
私の家に住みなよ
私があなたをかくまってあげる
家賃はお金じゃなくていいよ
1000回のキスでお願いね
私の恋人になってよ
私があなたを守るから
[TOM]
Open your door
I’ll be your tenant
Don’t got much baggage to lay at your feet
But sweet kisses I’ve got to spare
I’ll be there and I’ll cover you
[TOM]
ドアを開けてよ
俺がきみの家の借り主になる
足元に広げるほどの荷物なんて持っちゃいない
でも甘いキスなら 好きなだけしてあげるから
俺がそばできみを守るよ
[ANGEL & TOM]
I think they meant it
When they said you can’t buy love
Now I know you can rent it
A new lease you are, my love
On life, be my life
[ふたり]
愛はお金じゃ買えないってよく聞くけど
こういうことだったんだね
買えなくても賃貸はできるんだ
愛するひと おかげで生きる力を取り戻せたよ
生きがいになってほしい
[ANGEL, TOM, Both]
Just slip me on
I’ll be your blanket
Wherever, whatever
I’ll be your coat
[ふたり]
滑り込んできちゃいなよ
毛布になってあげるから
どこにいようが、何があろうが
コートになって温めてあげる
[ANGEL]
You’ll be my king
And I’ll be your castle
[エンジェル]
あなたは私の王様だね
私がお城になって守るよ
[TOM]
No, you’ll be my queen
And I’ll be your moat
[トム]
いいや君が俺の女王様さ
俺がお堀になって守ってあげる
[ANGEL & TOM]
I think they meant it
When they said you can’t buy love
Now I know you can rent it
A new lease you are, my love
On life, all my life
I’ve longed to discover
Something as true as this is
[ふたり]
愛はお金じゃ買えないってのは
こういうことだったんだね
買えなくても賃貸はできるんだ
愛するひと 新しい希望だよ
もう人生のすべてなんだ
ずっと憧れてきたんだ
こういう純粋で本物な何かを見つけたいって
[◆TOM, ●ANGEL]
◆So, with a thousand sweet kisses
●If you’re cold and you’re lonely
◆I’ll cover you
With a thousand sweet kisses
●You’ve got one nickel only
◆I’ll cover you
●With a thousand sweet kisses
◆When you’re worn out and tired
●I’ll cover you
With a thousand sweet kisses
◆When your heart has expired
●I’ll cover you
[ふたり]
◆だから1000回の甘いキスできみを守ろう
●たとえあなたが凍えきって孤独でも
◆1000回の甘いキスできみを守り抜くよ
●たとえあなたが5セントしか持っていなくても
◆きみは俺が守る
●1000回の甘いキスで
◆きみがボロボロに擦り切れて疲れ果てたら
●あなたは私が守る 1000回の甘いキスで
◆きみの命が終わる時でさえ
[ANGEL & TOM]
Oh, lover
I’ll cover you
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
Oh, lover
I’ll cover you
[ふたり]
ああ愛しいひと
支えるよ
ああ愛するひと
守りぬくよ
Songwriter
Jonathan Larson
【★まとめ★】SayakaRadioのひと言
ギブアンドテイクという言葉をこれほど表現した歌が他にあるんでしょうか。
そう思うくらいに二人が同じ熱量でお互いを愛し合っているのが伝わる歌詞です。
お金や価値あるものは何も持ってない相手をタダで自分の家に住ませる。
こう聞けば相手はただのヒモに思えますが、1000回のキスで払っている、愛をくれていることが家賃に相当すると思えばそれは至ってフェアな関係。ん〜、深い!